枕を見直し快眠確保!心地よい睡眠を得るための3つの留意点
心地よい眠りを得るためには自分にぴったりの「枕」が欠かせません。
枕が睡眠に与える影響は非常に大きく、寝具の中でもとりわけ重要な働きをしています。
今回は枕が持つ役割と睡眠との関係性をご紹介します。
枕が持つ睡眠の役割とは?
枕は”頭と首を支えるための道具”ということが大前提にあります。
起きている間は、体重の8%~10%にもなる”頭の重さ”を首が支え続けています。
睡眠中のみ頭から首方向への重力負荷から解き放たれ、日中に溜まった疲労を解消することができる貴重な時間です。
枕は睡眠中の寝姿勢を保つことで、スムーズな疲労解消効果をサポートしています。
また、人間の体は枕なしで仰向けになると頭と首が不安定な状態となり、睡眠を妨げたり首・肩・腰に負担がかかるなどの悪影響が出ます。
頭の位置が心臓より低いことで血液がたまりやすく、起き抜けの顔のむくみの原因にもなると言われています。
枕で快眠を得るための3つの留意点
1,「枕の高さ」
枕の高さはもっとも重要な要素のひとつで、高すぎても低すぎてもいけません。
枕が高すぎると”首が窮屈”な状態になり、枕が低すぎると”顔が真上を向く・あごが上がることで首に負担がかかる”などの影響が考えられます。
最適な枕の高さは、
- 体型
- 体格
- 年齢
- 性別
によって人それぞれ違うため、個人個人高さを合わせる必要があります。
枕をあて、「首がまっすぐに伸び、頚椎への負担が少ない」状態がベストな高さです。
力を抜いてリラックスして横になり、頭・首・肩周辺に違和感がなく呼吸も楽にできるかどうかを合わせて確認しましょう。
2,「枕と体の間に隙間を作らない」
枕と体の間に隙間がない状態を「トータルコンタクト」といいます。
マットレスや敷ふとんと、頭・首・肩の間にできてしまう隙間を埋めることが枕の重要な役割のひとつです。
最適な枕で「トータルコンタクト」の状態を保てると、体の負担が減って睡眠の質を向上させられます。
逆に頭だけを枕にのせて、首・肩が浮いた状態では、
- 寝違える
- 起床時の凝りを感じる
- 体の違和感で夜中に起きる
などの影響が出かねないため要注意です。
3,「自分がよくする寝姿勢を考慮する」
寝つきの良い悪いは”眠りに入る際に楽な姿勢がとれているか”によっても変わります。
枕をはじめとした寝具が体に合っていない場合、楽に感じる姿勢を見つけようと何度も寝返りを打つこととなり、結果寝つきが悪くなります。
ぴったり合う枕は頭から首にかけてを支えることで、快適な寝姿勢を保ちやすくしてくれます。
このように「自分が寝る時によくする寝姿勢を楽に保てるかどうか」もベストな枕選びのポイントです。
適切な枕は入眠しやすくするためにも有効なのです。
最後に
最適な枕は睡眠の質を上げ、日中の活動力アップや健康維持にもつながります。
自分にぴったりの枕を見つけるためには正しい知識が必要です。
簡単ではありませんが、見つけられれば大きなメリットが得られます。
ぜひ妥協せず”最高の枕”を探してみてはいかがでしょうか?
参考文献:監修/堀忠雄・白川修一郎・福田一彦 編/日本睡眠改善協議会「応用講座 睡眠改善学」