寝るときに裸になることは日本人にとってかなり抵抗があります。
女性は締め付けを嫌ってノーブラで眠るという人も多いものの、ノーパンにはならないケースがほとんど。男性もパンツまで脱いで全裸で睡眠をとる人はなかなかいません。
しかし、実は裸で寝るのは体にいいことばかり!そんな全裸睡眠のメリットをご紹介します。
ブラジャーやパンツを付けて寝ることは睡眠に悪影響?
基本的に”体を締め付ける”ことになるブラやパンツは自然な睡眠には向いていません。
具体的な睡眠への悪影響は、
- 代謝の低下
- 内臓への負担
- リラックスできない
など、締めつけがなにもないリラックス状態と比べて睡眠の質を下げる可能性があるというわけです。
家族やパートナーの好み、関係性もあるでしょうから誰しもが実現できる方法ではありませんが、少なくともノーブラ・ノーパンに関しては検討してみる価値はあります。
全裸で寝ることが睡眠に与える3つのメリット
1,裸で寝ると「代謝アップ」
体温が上がりきって下がり始めるときに眠りに入りやすく、その後はどんどん下がっていきます。朝方に最低になると今度は起きる時間に向けて体温が上昇します。
このように体温を上下させるシステムが睡眠とセットになっていて、この体温調節をスムーズにいかせることが代謝アップのポイント。
ここで締め付けのある下着をつけて寝ていると体温の下降をさまたげる働きをしてしまいます。
ノーパン・ノーブラで締め付けから開放された状態で眠るとこの体温調節が行いやすくなり、睡眠中の代謝アップにつながります。
2,裸で眠って「むくみ・肌の黒ずみ」を防止
女性にとって深刻な悩みのひとつである「むくみ」には様々な原因がありますが、きつい締め付けによる血流の悪化も大きな要因です。
下着をつけずに寝れば締め付けによる「むくみ」の防止につながります。
また、肌に跡がつく強さのブラジャーやパンツをつけていると、下着によってついた跡が「肌の黒ずみ」になってしまうこともあります。
每日繰り返す内に黒ずみがそのまま肌に定着してしまう危険もありますが、裸で眠れば予防効果も期待できます。
3,裸で眠って「デリケートゾーンのにおい・感染症」を予防
裸に比べると下着(パンツ)をつけた状態は通気性が悪く、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
菌が増えれば感染症の可能性はもちろん、デリケートゾーン特有のにおいの発生原因にもなります。
デザイン性や肌触りを重視したポリエステルやナイロン素材のパンツは透湿性が低く蒸れやすいので、睡眠時は特におすすめできません。
女性のデリケートゾーンの感染症は決して少なくありません。通気性の良い裸で眠ることで、菌による感染症やにおいの原因を少しでもおさえることができます。
やっぱり”裸で眠る”ことに抵抗のある人向けの対策
”裸で寝る”というスタイルは日本人にはかなり馴染みの薄い寝方です。落ち着かない・恥ずかしいといった人も多いもの。
そういった方の場合はできるだけ「締め付けの少ない下着」を選ぶのがおすすめです。
具体的には「睡眠用ナイトブラ」「就寝用ショーツ」などの眠りの状態を計算して作られた商品がこれにあたります。
昼間につけているものより格段に締め付けが少ないものの、下着としての役割をしっかり果たしてくれる優秀なアイテム。
ベッドのシーツは汗をしっかり吸い取る吸水性の高いものを
裸で眠る、もしくは下着だけで眠るといった場合に、シーツなどの寝具と肌が密接する面積はパジャマ時より大幅に増えます。
シーツが汗で濡れたままでは、体温調節機能に悪影響が出たり気持ちの悪さで睡眠が浅くなるなどの原因になりかねません。単純に清潔な状態を保ちにくいという面もあります。
そこで、ベッドや敷布団の上にしくシーツは「吸水性高く乾きやすい素材」のものを選びましょう。
汗をしっかり吸い取り、短時間で乾きやすいシーツなら全裸の睡眠でもより快適な状態を保ちやすくなります。
「全裸睡眠が体に良い理由」まとめ
さて、裸で寝るメリットについてたくさんご紹介してきました。
ほぼ自宅に限定される寝方ですし、シーツを頻繁に洗うなどの手間が生まれますが、それを差し引いても試してみる価値はじゅうぶんにある睡眠法。
興味はあるけどちょっと抵抗がある、という方は手始めにノーパン・ノーブラで大きいTシャツ1枚で眠ってみるのがおすすめです。
また、睡眠中は裸でも必ず汗をかきますから吸水性の良いシーツを複数枚購入しておくことも必須です。
ある程度準備したうえで試してみると、起き抜けのスッキリ感が得られるかもしれません。
ふだんから締め付けの強い下着の多い人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?