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「忙しくて寝れない」と悩む人が自分の睡眠を見直すべき理由
「忙しくて睡眠時間がとれない」「睡眠時間を削ってでも仕事をするべき」と考えたり悩んだりしている人は日本人に多い傾向があります。
今回は、忙しく働く人が抱えやすい睡眠の問題を解決するための“自分の眠りの見直し方”についてご紹介します。
ハードワーカーこそ「自分の睡眠」を見直すべき理由
どんどん短くなる日本人の睡眠時間
『優雅な世界の平均睡眠時間!日本は最下位!?』でもご紹介しましたが、日本の睡眠時間は世界の中でワーストクラスに短いのが現状です。
アメリカやフランスなど、日本と経済的に大差のない先進国の人々はたっぷり睡眠をとっています。
上記のグラフは2009年のもので、日本は毎年のようにどんどん睡眠時間が短くなっています。
フランクで自己主張ができる外国人とくらべて、NOと言えない勤勉な日本人は仕事や人の誘いを引き受けがちです。
ここで考えておきたいのは「睡眠時間を短くしたからといって必ずしも生産性や幸福度が上がるとは限らない」ということです。
◆「1日24時間」の中での優先順位
現代の日本人は確かに忙しいと言えます。
仕事だけでなく、快適に整っているとは言い難い環境での子育て、プライベートでもネットやSNSなど以前まではなかったものにも時間をとられます。
しかしそんな中でも人より早く仕事を終わらせて、家族との時間やプライベートを充実させている人がいます。
そうした人たちの特徴は「時間の使い方を決めている」ことです。
人に与えられた時間は“1日24時間”でみな平等。
「その中で何を優先すべきか?何時間で切り上げるべきか?」を決めて動いた結果、はじめて時間通りにことが進みます。
◆「睡眠」を優先することで得られるメリット
「睡眠時間」を毎日じゅうぶん取っている人は、睡眠不足の人に比べて確実に仕事のパフォーマンスが上がります。
集中力や判断力が上がることも手伝って仕事がテンポよく進められます。
頭がスッキリしているので一日を過ごすテンション(気分)も前向きに変わってきます。
逆に睡眠不足が長年続いた場合、健康や寿命にも悪い影響が出ることもわかってきています。
◆「仕事>睡眠」の考え方を「睡眠>仕事」に変えて予定を組む
“忙しいから睡眠がとれない”というのはもっともな意見ですが、少し視点を変えてみましょう。
『ベストな睡眠時間を確保し、仕事はパフォーマンスを上げて対応する』ということです。
6時間なら6時間、7時間なら7時間、毎日必ず睡眠をとることを決めて1日のスケジュールを組んでみてください。
1日の中で3分の1から4分の1の時間がとられると、必然的に他に使える時間が限られてきます。
しかし、その分時間配分が組みやすくなり“これくらいで終わらせなければ”という緊張感も生まれます。
こうした「時間のマネジメント」がしっかりできるかどうかが仕事のスピードに影響してきます。
実際のところ、毎日寝不足で遅くまで会社に残っている人の方が優秀かと言われるとかなり疑問です。
- 業務上一時的に残業が増える時期
- 急な退職者が出て業務量が増えた
- 異動して新しい部署に配属されたばかり
などの状況ではしかたがありませんが、日常的には“同じクオリティで早く終わる”に越したことはありません。
人間なにか制約があると、その中でうまくやろうとするものです。
健康的な睡眠を第一に目指しつつ、限られた時間の使い方をマスターするきっかけにしてみましょう。
(※最近では7時間前後が多くの人にとって良いと言われていますが、ベストな睡眠時間にはどうしても個人差があります。何時間睡眠が最適なのかは日々の眠りで検証してみましょう。)