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眠れない「不眠症」の知っておきたい基礎知識①
「不眠症」で眠れない人のための基礎知識
出典:weheartit
男性から女性まで年齢を問わず「不眠症」の悩みを持つ人はたくさんいます。
眠りたいのに眠れない、熟睡できない、夜中に起きてしまう、などで日中の眠気や集中力低下を引き起こします。
実は厄介な「不眠症」にも種類があり、改善のための対処方法も変わってきます。
ご自身の「不眠症」を正しく知って眠りの質を上げていきましょう。
(改善、対処方法については後編『眠れない「不眠症」の知っておきたい基礎知識②』でご紹介します。)
4つに分かれる“不眠のタイプ”
- 「入眠困難」・・・寝つきが遅い
- 「中途覚醒」・・・夜中何度も目覚める
- 「早朝覚醒」・・・朝早くに目が覚める
- 「熟睡不全」・・・睡眠時間は十分でも、熟睡できた感覚がない
これらが代表的な“不眠のタイプ“。
一口に不眠といっても「どのような不眠タイプ」なのかを知っておくことはお医者さんにかかる時にも大切です。
「不眠症」状態の継続期間
“不眠症状がどれくらいの期間続いているか?“によって期間的な分類もあります。
出典:weheartit
大きく分けると、
- 数日間の「一過性不眠」
- 1ヶ月以内の「短期不眠」
- 1ヶ月以上に渡る「長期不眠」
「短期不眠」と「一過性不眠」に関しては比較的原因がはっきりしています。
徹夜、時差ボケ、不安、ストレス・・・など一時的かつ直接的であることが多いのが特徴。
原因を見つけ出しやすいため、ある程度対処も可能です。
また、睡眠薬などを正しく服用すれば効果が現れやすい不眠タイプでもあります。
「長期不眠」がもっとも深刻
“毎日眠れない”それが長いあいだ続く症状。
いわゆる不眠症の多くは「長期不眠」のことと言えるかもしれません。
不適切な睡眠が長く続くことで、体や仕事への影響も深刻です。
では一体どのように改善していくのか?次項から詳しく見ていきましょう。
「不眠症」を引き起こす5つの原因
ここから不眠症になる原因を見ていきましょう。
もちろん複数の原因が重なっていることもありますので、あなたのパターンにあてはめながら確認してみてください。
(※この他の要因によっても不眠の症状が引き起こされる可能性はあります。)
出典:weheartit
1,【生活リズム】
人間の基本的な生活リズムは「体内時計」が担っています。
徹夜や夜勤、夜更かしなどによって、睡眠・食事・運動あらゆる生活リズムである「体内時計」が狂うことも不眠の原因になりえます。
現代の日本では多くの人がある程度避けられない部分もあるため注意が必要です。
2,【睡眠環境】
思いのほか改善できるのがこの「睡眠環境」。
毎日同じ環境で眠っているために、“いつも寝ている環境に慣れてしまっている”ことがあるため自分で気づきにくいということがあります。
具体的には、
- 「温度」
- 「騒音」
- 「光」
の3つが眠りを妨げない状態になっているか?がポイント。
改善の余地がある場合にはさっそく試してみると眠りの改善につながることがあるかもしれません。
3,【過度なストレス】
極度の緊張や日常的なストレスもまた不眠の原因。
他に思い当たる不眠原因がない場合や、ストレスを感じやすい人は考えてみる必要があります。
4,【寝る前の覚醒物質・薬の摂取】
「カフェイン」の入った飲み物(コーヒー、お茶など)には覚醒作用があり、眠りを妨げます。
また、ある種の薬(降圧剤、抗がん剤など)が不眠をもたらす可能性があります。このあたりは専門の医師に相談しましょう。
5,【病気】
かゆみや痛みなど、体が直接苦しさや不快感を感じる病気の場合も不眠になりやすい状況です。
眠っていてもかゆみや痛みがあるために深い眠りにつけないことも原因になりえます。
この場合まずは原因となっている病気を治療することを優先して様子を見ましょう。
出典:weheartit
さてここまで、不眠症のタイプや原因について見てきました。
あてはまるものはありましたか?
深刻な症状があったり、いくつか重なって見受けられる場合は注意が必要です。
思い悩む前にぜひ専門の病院で診察を受けてみてください。
“正しく状況を把握すること“が不眠症改善の大切なポイント。
大事に至らなければそれだけでも十分、くらいに思って良い意味で気軽に専門のお医者さんへ相談してみましょう。
次回は「不眠症」を改善していくための対処方法についてご紹介します。