眠れない負のスパイラル!睡眠不足の人の糖分過剰摂取が明らかに
寝不足時にコーヒーのカフェインで眠気を覚まそうとするように、睡眠不足の人が糖分入りのソーダやエナジードリンクをたくさん摂取していることが明らかになりました。
睡眠時間の長さとカフェイン・糖分摂取の関係についての最新の研究情報を詳しくご紹介します。
睡眠が5時間以下の人はカフェインソーダやエナジードリンクを21%多く飲む
アメリカ人19,000人を対象にした7年間の研究結果
2005年から2012年までの約7年間に渡って実施された国民健康調査の中の睡眠や食生活への質問に対する回答がこれにあたります。(参考・引用記事:LiveScience)
調査によると十分な睡眠をとれている人に比べ、夜の睡眠時間が5時間以下の人はカフェインソーダや砂糖の入ったエナジードリンクを21%多く飲んでいるという結果が明らかになりました。
さらに、寝心地や睡眠の質が悪い人はカフェイン飲料を33%も多く摂取しているという結果も出ています。
(今回の調査では「年齢、収入、結婚の有無、体の活動レベル、睡眠障害診断の有無」など、砂糖甘味飲料の摂取に影響する要素も考慮されているため一定の信頼がおけるデータです。)
この調査結果が科学的な根拠にもとづいて立証された事実ではないものの、実際の数字で一定の傾向が見られるため、研究者の間でも“睡眠不足の人とカフェイン・砂糖摂取の関係については注視していく”という流れになっているようです。
“このデータは、人々の睡眠を改善することが、彼らがサイクルから脱却して砂糖摂取量を減らすのに役立つ可能性があることを示唆している”
と、精神医師でもあるAric Prather氏は語っています。
糖分入りの飲食物がやめられない人は、睡眠を改善することで摂取量を減らせるかもしれないといった内容です。
知らず知らずに
- “自分は糖分が大好きだから”
- “エナジードリンク依存症だから”
と、冗談半分で安易な方向に自分を納得させてしまっている人を見かけることがよくあります。
しかしただの甘いもの好きというより睡眠が足りていないことが原因、なんて可能性も。
もしかすると甘い飲み物が大好きで睡眠不足の人は、すでに「眠りと糖分の悪循環」に陥っているのかもしれません。
睡眠不足と糖分飲料摂取は相互に作用している可能性あり
今回の大規模な実験で最も興味深い点は、
研究者らは、両方が真実であり、睡眠習慣が飲料の選択に影響を与え、飲料の選択が睡眠に影響を及ぼす悪循環に巻き込まれてしまう可能性があると述べた。
という部分。
- 「睡眠不足だから糖分の入った飲料を欲しやすくなる」
- 「糖分入りの飲料をよく飲むから睡眠不足になりやすくなる」
そのどちらかが正解というわけではなく、両方とも相互に影響している可能性があるわけです。
どちらがきっかけであっても、両方を繰り返す負のループに陥って結果的に睡眠の質が低下する可能性が考えられるため要注意です。
「睡眠不足の人が糖分入り飲料を欲する研究結果」まとめ
睡眠不足の人がカフェイン、糖分の入ったソーダ・エナジードリンクなどを好んで欲しやすい傾向にあるという研究結果についてご紹介してきました。
最終的には飲み物が影響して睡眠不足に陥る場合や、寝不足と飲み物が相互に影響しあっている可能性もあるという結論でした。
睡眠不足が食欲を増進させることはすでにわかっていますから、この糖分入りの飲み物やエナジードリンクについても眠りと深い関係があるかもしれません。
カフェイン入りの清涼飲料水やエナジードリンクは他の飲み物に比べ依存性が高いように感じます。
- 気分を切りかえる感覚で飲んでいたのが
- そのうち1日に何度も飲むようになり
- 気がついた時には睡眠に影響を与えるようになっていた
というのは十分考えられることです。
現時点で科学的に実証されたわけではありませんが、「睡眠不足とカフェイン・糖分飲料の関係」については注意しておくべきことのようです。