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眠りにかかせない成分「セロトニン」の基本まとめ
質の高い睡眠に必要な成分の中でも取り分け大切な「セロトニン」。
その働きが睡眠に与える影響や「セロトニン」を増やす方法をご紹介します。
セロトニン不足を解消して毎日スムーズな快眠を目指しましょう。
「セロトニン」とは?
「セロトニン」とは脳内物質のひとつで、主に情緒や精神を安定させる働きを持っています。
うつ病を患う人はセロトニンの量が少ないことで知られるほど精神バランスに関係する物質です。
また、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」とならぶ三大神経伝達物質のひとつでもあります。
この2つの物質は“快楽・闘争・恐怖”など過剰に働くとやっかいな感情を司るものです。
これらが過剰に暴走しないよう抑える働きを「セロトニン」は持っています。
このため不足するとイライラしたり不安になるなど情緒不安定な状態になる場合があります。
「セロトニン」と睡眠の関係
セロトニンは“睡眠ホルモン”である「メラトニン」を作り出す原料でもあります。
この「メラトニン」が分泌されることで人間は眠くなります。
具体的には、
- 体の深部体温を低下させる(体温が上がって下がっていく時に眠りに入りやすい)
- 興奮状態を作る「交感神経」にかわって、落ち着かせる「副交感神経」を優位にする
といった働きで健全な眠気を誘います。
ところが「セロトニン」が不足すると、交感神経優位のため興奮状態が続いて寝つきが悪くなります。
質の良い睡眠をとるためには「ドーパミン」「ノルアドレナリン」の過剰な働きをコントロールしなければなりません。
睡眠のカギとなるメラトニンを生成するためにも「セロトニン」はなくてはならない成分なのです。
「セロトニン」を効率的に増やす4つの方法
1,太陽の光を浴びる
セロトニンを作り出すためには太陽の光を浴びる必要があります。
寝室が遮光カーテンの場合は、朝起きたら必ずカーテンを開けて太陽光を浴びるようにしましょう。
2,適度なリズム運動をする
セロトニンは「一定のリズムを持った運動」によって分泌が促進されます。
- ウォーキング、ランニング
- サイクリング
- 水泳
など、一定のリズムで繰り返す運動を日中に行うとベストです。
3,食べ物をよくかんで食べる
「一定のリズムを持つ運動」の延長として、“食べ物をよくかむ”ということも効果的です。
日中に運動できない場合などは特に意識して、物をよくかんで食べましょう。
4,食材やサプリメントから「トリプトファン」を摂取する
実は「セロトニン」は“トリプトファン”というアミノ酸が体内で変化したもの。
“トリプトファン”自体は体内での生成が難しいため、食事やサプリメントでの摂取が効率的。
肝心の「セロトニン」を作るための食品を積極的に摂るよう心がけましょう。
まとめ
脳内物質「セロトニン」は、健全な睡眠と精神安定においてとても大切な働きを持っています。
イライラしやすく寝付きが悪い人はもしかすると“セロトニン不足”が原因かもしれません。
日常生活で簡単にできる方法ばかりですので、ぜひ「セロトニン」の分泌を増やせるよう取り組んでみてはいかがでしょうか?