気持よく眠れる寝具選びのポイントとは?枕からマットレスまで徹底解説
寝具は「睡眠中の深部体温を適切に保つ」「体に負担の少ない寝姿勢を保つ」という2つの重要な役割を持っています。
その寝具が体や環境に合っていないと入眠をさまたげたり睡眠の質が下がる原因になりかねません。そこで今回は快眠と寝具との関係や寝具選びについてまとめました。
寝具が持つ重要な役割とは?
「睡眠中の深部体温を適切に保つ」
人間の体は眠りに入ると、体温を下げて脳をクールダウンさせようと汗をかきます。
そのため寝具は、
- 保温性(熱を逃がして低体温になることを防ぐ)
- 放湿性(湿気を吸い取ることと湿気を逃がすこと)
この2つの機能を満たしていることが条件になります。
「体に負担の少ない寝姿勢を保つ」
一晩に20回以上うつと言われる「寝返り」にも重要な役割が込められています。
- うっ血(血液循環が悪くなること)を防ぐ
- 深部体温を調節する
- 布団の中の温度を保つ
- 熱・水分の放出を調節する
このように寝返りをうたずに長時間おなじ姿勢をとっていると、血の流れ悪くなったり体の温度が保ちづらくなるなどの弊害が起きます。
寝返りをスムーズに打てるように体にフィットした寝具を選ぶことが重要です。
種類別で見る「寝具の選び方」ポイントまとめ
◆枕の選び方「マットレスと首の角度は5度、息がしやすく吸湿・放湿性のよいものを」
寝姿勢の基本ともいえる「仰向け(あお向け)」になると、後頭部から首にかけて隙間ができます。
仰向けの理想はリラックスして立った時の姿勢をそのまま寝た状態で再現すること。その際”マットレスや敷き布団と首の角度は約5度くらいが理想”とされています。(平らなベッドに対して首が少しだけ前傾した状態)
敷き布団と首の間にできる隙間は”首・肩・腕”に負担をかけるので、その間をジャストフィットで埋めてくれる枕がベストです。
また、一晩中頭と首をささえているため、吸湿性と放湿性が高いことも快眠には重要です。
素材に関しては硬さやにおいなどもあり好みになってくるため、できるだけ実際にさわって試してみるのがおすすめです。
毎朝おきた時に首・肩にコリを感じる方は枕が体に合っていない可能性が高いため今一度見直してみましょう。
◆敷き布団・マットレスの選び方「少し固めで、マットと腰の隙間が2~3cmのものを」
人間の体を真横から見ると、「後頭部から首」と「胸から腰(腰のくぼみ)」の2ヶ所でうねった”S字のカーブ”を描いています。
- 「後頭部から首」は枕
- 「胸から腰」は敷き布団・マットレス
によってそれぞれのS字カーブを支えているイメージです。
リラックスして自然に立っている時の胸から腰にかけてのS字カーブの隙間(腰のくぼみ)は4~6cmですが、あお向けに横になった時は「2~3cmが理想」と言われています。
敷き布団やマットレスが柔らかすぎるものだと、胸・腰のどちらも深く沈んでしまい、逆に猫背のようになってS字カーブの隙間が広がります。
逆に固すぎるものだと、骨への当たり方や血の流れに悪い影響をおよぼします。
「少し固めで、マットと腰の隙間が2~3cmの敷き布団・マットレス」
を基準に、横になってみて楽チンで体が快適に感じる姿勢になれるものを選びましょう。
最後に
快適な寝姿勢を保つことができていれば、睡眠中の寝返り回数は少なくなります。
寝返りで夜中に起きたり、寝返りの回数が多いと家族に指摘されている人は寝具が合っていない可能性があります。
デフォルトの状態で体に負担がかかっているために、寝返りで少しでも解消しようという睡眠中の働きなのです。
起きた時に肩こりや疲れを感じる方はぜひ一度お使いの寝具を見直してみてはいかがでしょうか?
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