- Home
- ビジネスマンの睡眠障害, 女性の睡眠障害, 睡眠障害について
- 「むずむず脚症候群」の原因とは?対処法や治療薬について
「むずむず脚症候群」の原因とは?対処法や治療薬について
「むずむず脚症候群(レストレッグス症候群)」とは?
眠りに入ろうとベッドや布団に入ると、自分の脚に耐えられないほどの違和感を感じて眠れなくなる病気のことを指します。
表面ではなく脚の内側に違和感を感じるため、蚊に刺されたような一時的な外側のかゆみとは異なります。
細かい症状としては、
- 「むずむずする」
- 「かゆくて仕方がない」
- 「痛がゆい」
- 「ほてる」
- 「脚が突っ張っる」
- 「虫が這っているような感覚」
など、うまく言葉にできない不快感も含めた感覚があてはまります。
夕方から夜にかけて症状が悪化するのも特徴のひとつです。
また「むずむず脚症候群」は、別の呼び方で“レストレッグス症候群”とも呼ばれています。
動かさずにじっとしていると気になりますが、動かしていると症状は楽に感じます。
そのため症状を感じている間絶えず動かすこととなり入眠が困難になります。
結果として睡眠時間が削られ、“日中眠くなる・集中力が低下する”などの睡眠障害を引き起こします。
「周期性四肢運動障害」にも要注意
「周期性四肢運動障害」とは、脚に周期的な反復運動が生じ睡眠を邪魔する症状です。
具体的には、眠っている最中に脚が“ぴくっぴくっ”と自分の意識とは関係なく動きます。
睡眠途中に起きてしまったり起床の爽快感が失われ、日中眠くなるなどのデメリットを引き起こします。
この「周期性四肢運動障害」は「むずむず脚症候群」と併発しやすいので注意が必要です。
「むずむず脚症候群」の原因
原因不明の「一次性(突発性)」と、服用中の薬や病気が原因の「二次性」に分けられます。
「一次性」の原因は詳細不明ですが、遺伝や鉄分不足、神経障害などが原因と言われています。
「二次性」の原因は、
体内の鉄分による貧血
- 腎不全の透析治療
- 脊髄系の病気
- パーキンソン病
- 妊娠
- 抗精神薬
の副作用によるものとされています。
「むずむず脚症候群」による不眠の対処・治療法
病気や薬による「二次性」が原因の場合には、理由がわかっているのでそちらの治療を行うことになります。
原因不明の「一次性」による不眠の場合は、一般的に処方される睡眠薬では効果が出ません。
“むずむずする症状”によって睡眠が妨害されるため、パーキンソン病の治療薬を使うなど違う手法をとる場合もあります。
なんとなくで我慢せずに“睡眠の専門医”を受診するのがベストです。
睡眠障害を診察できる神経内科や精神科、または睡眠専門医がいる病院を探しましょう。
「むずむず脚症候群」や「周期性四肢運動障害」を防ぐために
最後に、日々の生活の中でできる予防方法をご紹介します。
- カフェイン摂取を制限する
- 筋腫
- 禁煙
- 就寝前の入浴
- 就寝前のマッサージや運動
こうした努力で、症状が軽減する場合もあります。
睡眠の専門医を受診することが1番ですが、予防もかねて上記の点には注意しましょう。
就寝時の脚の異常な感覚が医師に伝えられていないと、通常の「持続性不眠」と診断されてしまうこともあるので受診時は細かい症状の説明が必要です。