やっぱり羽毛布団が一番!羽根布団との違いと正しい選び方

上質な羽毛布団

温かく快適な掛け布団は冬場の睡眠の要と言えます。

中でも「羽毛布団(うもうふとん)」はその軽さと温かさが人気。

一方で名前のよく似た「羽根布団」もあります。2つの違いは一体どこにあるのでしょうか?

今回は「羽毛布団」と「羽根布団」の違いと、失敗しない選び方についてご紹介します。

 

「羽毛布団」と「羽根布団」の違いとは?

  • 「羽毛布団」とは、ダウンを50%以上使った布団。
  • 「羽根布団」とは、ダウン使用率50%未満の布団。

(ダウンは「水鳥」の胸に生えるふわふわした毛)

ダウンの使用率によって「羽毛布団」か「羽根布団」に分かれています。

中わたにどれだけのダウンが使われているか、がポイントです。

ダウンを選んでいく過程でどうしても「フェザー(羽根部分)」が混ざるため、“ダウン100%”という羽毛布団はありません。

 

「羽毛布団」の正しい選び方

1,「ゴールドラベル」「G・Fマーク」を確認

日本羽毛製品協同組合のゴールドラベル種類
出典:nichiukyo.org

 

  • 「ゴールドラベル」…日本羽毛製品協同組合が発行した品質保証ラベル
  • 「G・Fマーク」…全日本寝具寝装品協会のチェックをクリアした商品にのみ付けられるマーク

こうした信頼できる協会のラベルやマークが取得されているかはわかりやすい判断基準の1つになります。

 

2,ダウンパワー、含有比率、サイズ・価格を確認

ダウンパワーの選び方

同じ重さで異なるダウンパワーを天秤にかけた画像
出典:nichiukyo.org

「ゴールドラベル」は、“羽毛のふくらみ”を数値化した『ダウンパワー(db)』をあらわすものでもあります。

  • プレミアムゴールドラベル = 440ダウンパワー以上
  • ロイヤルゴールドラベル = 400ダウンパワー以上
  • エクセルゴールドラベル = 350ダウンパワー以上
  • ニューゴールドラベル = 300ダウンパワー以上

数値が大きいダウンほど、ふんわり大きくふくらむ高品質なものと言えます。

ある程度の品質となると最低でも「エクセルゴールドラベル」、できれば「ロイヤルゴールドラベル」以上を視野に入れましょう。

 

ダウンの含有比率

50%以上であることはもちろんですが、できるだけ含有率の高い布団を選ぶ必要があります。

「羽毛布団」の性能や使い心地、あらゆる面に影響する重要な数字。

できれば「ダウン含有比率90%以上」の製品を選びたいところです。

 

羽毛布団のサイズと価格

「サイズと価格」も見逃せない要素のひとつです。

ダブルサイズなのかシングルサイズなのか、希望のサイズに対しての価格を見る必要があります。

「安い!」と思ったらシングルサイズだった、ということもありますので要確認です。

 

3,ダウンのふくらみ・縫製を確認

「ゴールドラベル」などである程度信頼できますが、大手寝具店などのメーカーものでは判断が難しいことがあります。

そうした時は実際にさわって押してみて、“ダウンのふくらみ・戻り”を確認してみましょう。

高品質なほどたっぷりふくらみますし、押したあともしっかり戻ってきます。

また、ダウンが外に出ないよう均等できれいな縫製がされているかも大切。

信頼マークで見抜けない時は実際のダウンの状態を見てさわってチェックすることがおすすめです。

 

「羽毛布団」の簡単なお手入れ・洗濯方法

「羽毛布団」の楽々お手入れ

「羽毛布団」は天日干ししても問題ありません。(気になる方は陰干しでもOKです)

吸湿・乾燥性に優れているため、月に1回~2回、裏表それぞれ1時間ずつ干せば十分です。

 

「羽毛布団」にダニはいる?

寝具につきもののダニや害虫は「羽毛布団」からわくことはありません。

これは使われるダウンの原料を洗浄する際に、徹底的にゴミや雑菌を取り除いているためです。

さらにダウンが漏れないよう縫製がしっかりしていれば小さな虫の混入も防いでくれます。

 

「羽毛布団」は洗濯できる?

「羽毛布団」のクリーニングに対応しているお店や、がんばって自宅やコインランドリーなどでも洗うこと自体は可能です。

しかし、ドライクリーニングであってもダウン(羽毛)が持つ油脂分を必要以上に洗い流してしまい、機能低下の原因になりかねません。

吸湿・乾燥性が高い高価な寝具ですから「布団カバー」を使い、そのカバーを洗濯するようにします。

食べ物や飲み物をこぼしてしまった時は、水やぬるま湯でピンポイントの“つまみ洗い”がおすすめ。

洗剤を使いたい時もシャンプーで代用するなどの配慮がベストです。

こまめに洗濯することはできるだけ避けましょう。

 

「羽毛布団」の保管方法

春を迎え、羽毛布団をしまう時にはまずしっかり干して「乾燥」させます。

汚れやホコリも入念に取り除きます。

それから通気性のある収納ケースや清潔な布に包み、かならず湿気の少ない場所を選んで保管します。

湿気を多く含んだまま長期間放置すると、ダウンの品質低下につながります。

できれば1ヶ月に1回、といいたいところですが2・3ヶ月に1回でも外で干すことが長持ちさせる秘訣です。

 

上質な「羽毛布団」を選ぶすすめ

羽毛布団に入って眠る猫

一定以上の品質の「羽毛布団」を買うとなればお値段はなかなかの金額になります。

それでもその価値は十分にあると言える高い品質を持っています。

上質な寝具の条件として、

  • 寝返りが打ちやすい軽さ
  • 最適な体温を維持する十分な保温性

が挙げられますが、どちらも余裕でクリアしてくれるのが「羽毛布団」。

 

さらに、「選びに選んだお気に入りの羽毛布団で寝られる」という気持ちの面もポイント。

  • 少しだけ寒かったり
  • 気になるニオイが染み付いていたり
  • 色や柄が気に入らなかったり

ちょっとしたことでも小さなストレスが積み重なると睡眠に良くない影響を及ぼします。

品質もお墨付きの、“大好きな羽毛布団で寝られる”ことが眠りの楽しみになる。

そんな気持ちにさせてくれることも隠れたメリットです。

掛け布団を変えようと思っている方は、品質の良い「羽毛布団」をぜひ検討してみてください。

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