あったかポカポカで眠れる!快眠のための「究極の毛布のかけ方」
日本では多くの人が毛布の上に羽毛布団をかけて寝ています。でも実は一番温かく眠れる毛布の使い方は別な方法。
羽毛布団の下に毛布があると、羽毛布団本来の温かさが発揮されません。
今回は冬場の睡眠を快適にするための「正しい毛布のかけ方」をご紹介します。
毛布は“羽毛布団の上”にかける
ポイントは“羽毛布団が体と密着する”というところです。
羽毛布団は体温で温まると膨張してその保温力を最大に発揮します。
それは体と密接した状態が一番で、間に毛布がはさまると体温が伝わらずその保温性は確実に落ちます。
体温に直接触れた羽毛布団の保温力に、上から毛布でフタするイメージです。
「羽毛布団の上に毛布」なんだか変な感じがしますが、これが一番体が温まるかけ布団の使い方。
肌触りが気になる人は「タオルケット」で解消
“毛布のフカフカな肌触り”が冬は気持ちが良いものです。
しかし羽毛布団のカバーというのはけっこうシャカシャカしています。
布団に入った瞬間は冷たさすら感じることがあります。
肌触りの良さを求めて毛布を使いたくなった時は「タオルケット」がおすすめ。
「タオルケット→羽毛布団→毛布」の順番に重ねて眠ります。
夏に活躍する「タオルケット」なら肌触りの良い素材のものがたくさんあります。
天然素材のものも比較的安価に購入でき、薄いので毛布よりも羽毛布団に体温を伝えることができます。
もちろん、羽毛布団の上に毛布をかけることは忘れずに。
電気毛布は使い方に要注意!
電気の力で温めてくれる「電気毛布」は冬場の強い味方。
しかし、『睡眠に入った人間の体温は徐々に下がり、起きるころに最低体温となって起床後から上がり始める』という傾向があります。
これは人間の眠りのメカニズムであり、質の高い睡眠にとってこの体温調節は非常に重要。
「電気毛布」を睡眠中も使ってしまうと、自然に下がるはずの体温がうまく下がらず睡眠の質が低下します。
電気の力で熱を発生させているので、自然な体温変化をうながせないわけです。
これが翌朝の不快感や睡眠不足を感じる原因の1つ。
電気毛布は就寝30分~1時間前にスイッチを入れておき、寝る時に必ず切るようにしましょう。
それでも寒い時は毛布を敷いてみる
冷え症の女性や寒さが苦手な人は、それでも寒いと感じるかもしれません。
そんな時には“毛布を敷いて”みましょう。
「敷布団→毛布→体」という順番。
こうすることで下から熱が逃げることを避けられ、より温かい布団環境を作ることができます。
さらに肌触りがよいのもメリットのひとつ。
体の背中側にフカフカの毛布があると意外に気持ちの良いものです。
もちろん掛け布団は「(ブランケット→)羽毛布団→毛布」という順番にしましょう。
(※睡眠中にたくさん汗をかく人は、吸湿性の悪い化学繊維の毛布を敷布団に使うことはおすすめできません。ウールや、できればカシミアなど吸湿性の高い天然素材でできている毛布がベストです。)
まとめ
今回は毛布のベストなかけ方から変化球気味の使い方までご紹介しました。
布団のかけ方ひとつで睡眠中の布団の中の温かさは格段に変わります。
「羽毛布団本来の温かさ」と「毛布の肌触り」はトレードオフの関係とも言えますが、『ブランケット』を使うことで少しでも快適な睡眠に近づけます。
真冬の時期はどうしても布団に入った瞬間の温度で“寒いかどうか”を決めがちですが、その後の保温力や睡眠中の体温変化も見据えたいものです。
「質の高い睡眠」と「寝具」は切っても切り離せません。
同じ睡眠時間でも温かさに包まれながらより質の高い睡眠がとれるよう、一度“毛布のかけ方”をチェックしてみてはいかがでしょうか?