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不眠症だけじゃない!睡眠不足が持つガンや病気の危険リスクとは?
不眠症だけじゃない!睡眠不足が招く危険
睡眠が足りないことで起こるリスクは決して“眠くなる”ことだけではありません。集中力や判断力を失わせるばかりか、その先にはガンや生活習慣病などの重大な健康リスクもはらんでいます。
不眠症の人だけでなく、睡眠不足の人も注意が必要な睡眠不足がもたらす危険なデメリットについてご紹介します。
避けられない思考・判断能力の低下
まず単純に思い浮かぶ危険は「日中の認知機能低下」です。
「認知機能」とは、
- 判断力
- 記憶力
- 計算力
- 理解力
など、日常生活で頻繁に使う思考機能のことを言います。
特に仕事や子育ての場面では、眠たくて思考が鈍ることは大惨事の原因になりかねません。
睡眠不足を軽く見るのは危なすぎる
世界各国の中でもトップレベルに睡眠時間が短い日本人にとって睡眠不足は“いつものこと・仕方のないこと”という認識の人が多いものです。
ベッドに入って眠りたくても眠れない病気の「不眠症」と比べて、睡眠不足はどうしても軽く見られがちです。
しかしどちらも結果的に“睡眠時間が短くなる”という点では非常に近いものがあり、それが原因で起こる様々なデメリットは「睡眠不足の人も同じ」と考えられます。
過去数々の実験で、睡眠不足で眠い状態の人は“判断力が低下する”ことが確認されています。
居眠り運転での事故はいまだに後を絶ちませんが、17時間以上連続で起きている人の判断能力は酒気帯びの状態と変わらないほど危険であると言われています。
しかも厄介なことに、日常的に睡眠不足を続けている人は“眠いこと”に慣れきっています。そのため、眠気で思考力が落ちた状態を普通だと感じてしまうのです。これでは事故や判断ミスを起こしても不思議はないわけです。
これだけでも無視できないデメリットですが、さらに健康にも重大な影響をおよぼす可能性も見逃せません。
睡眠が足りないことによるガン・生活習慣病のリスク
慢性的に睡眠不足の状態が続くと、体内のホルモン分泌のバランスや自律神経系の機能に多大な盛況を及ぼすと言われています。
具体的な例としては、
「毎日7時間半眠っていた人が、3時間しか眠れない日が続いて睡眠不足に陥ると十分睡眠が取れていた日よりも食欲が増す」
ということが起こります。
日常的に睡眠不足の日本人にとって睡眠が食欲にまで影響を及ぼすことは少し驚きですが、確かにわかっていることです。
これは睡眠の影響で体内の食欲を抑えるホルモンが減り、その上食欲を増進させるホルモンが分泌されるために起こってしまいます。
さらに、日常的に睡眠不足の人は糖尿病・心筋梗塞・狭心症といったいわゆる「生活習慣病」になる可能性が高いこともわかっています。
睡眠障害と生活習慣病の強い結びつき
不眠症や睡眠不足の人とは逆に生活習慣病の人を見てもその結びつきがわかります。
糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病を患う人は「不眠症」であることが多いという事実は広く知られています。
他に「睡眠時無呼吸症候群」の人も生活習慣病であることが多く、睡眠中無意識に呼吸が何度も止まることで生活習慣病の危険がより高まるという悪循環が生まれてしまうので一層の注意が必要です。
数年単位で見ると心不全や脳血管障害など、さらに深刻な障害に発展する可能性は想像に難くありません。
また、勤務時間が安定しない「交代制の仕事の人」にも生活習慣病をはじめ、ガン、うつ病などの危険があります。
15年以上の交代制勤務を続けている人はそうでない人に比べ、ガンにかかる可能性が1.3倍~1.5倍近くにも上がるというリスクについては厚生労働省の健康リスク一覧にも載っているほどです。
このように「不眠症だけが危ない」という考え方は、睡眠不足の人が自分の危険を見逃すことにつながります。
日中のパフォーマンスや人からの信頼、果ては重大な健康リスクにもつながる「睡眠不足」にはもっと深い注意が必要です。
いつものように睡眠不足が続いている人は、こうした危険を考えてご自身の睡眠を見直してみましょう。