寝ている時にいきなりふくらはぎがつって痛みを感じる「こむら返り」。
耐え難いほどの痛みで起き上がってしまい、快適な睡眠をさまたげます。
多くの人が経験する「こむら返り」の原因や予防法についてご紹介します。
「こむら返り」とはどんな症状?
「こむら返り」は、ふくらはぎ付近の筋肉が収縮して“つった”状態のことを言います。
起きている時でも睡眠中でも起こり、つっている間は動けなくなるほどの強い痛みを伴います。
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋=ひふくきん)で起こることが多いと言われていますが、膝の裏・太もも・足の裏などでも症状が出ることがあります。
年齢を重ねた中高年に多く、男性よりも女性に多いとされていますが、誰にでも起こりうる症状です。
「こむら返り」になる原因
- 筋肉疲労
- 水分不足
- 冷え
この3つが「こむら返り」になる主な原因です。
激しい運動をした時などに起こることが多いので、スポーツ後やよく体を動かした日は要注意です。
また、冬場の寒い時期やたくさん汗をかく夏場にも「こむら返り」になる可能性があります。
「こむら返り」になった時の対処法
「こむら返り」は筋肉が激しく収縮して起こる症状なので、つった脚を伸ばすことが効果的です。
脚を伸ばした状態で、つま先を上側(すね側)に引き上げる動きをするのがベストな対処法になります。
思うように動かしづらい場合は、手でつま先をつかんで上に引き上げてふくらはぎの筋肉を伸ばしていきます。
つま先を上げる動きはできるだけゆっくりと、痛みがなくなるまで何回か繰り返しましょう。
「こむら返り」の予防法
- 運動後の体を伸ばすストレッチ
- お風呂につかってのふくらはぎマッサージ
- 就寝前のコップ1杯の水分摂取
- 冷えを防止するレッグウォーマー
- ミネラルを含んだ食材やサプリメントの摂取
これらが予防法として簡単にできる方法です。
運動をした日はマッサージ、ストレッチなどを必ず行うようにします。時間がない時や忘れてしまった場合は入浴時のふくらはぎマッサージがおすすめです。
冷えに関しては冬場にじゅうぶん寝室や寝具まわりを暖めることが大切ですが、実は夏場も注意が必要です。
ショーツやハーフパンツなどのヒザ下が出る寝間着で寝ている場合は、布団をはねのけるとクーラーの冷気にさらされることになります。
こうした場合もふくらはぎの冷えにつながるため、寝相が悪くクーラーつけっぱなしの人はレッグウォーマーや長い丈のパジャマを使いましょう。
また、「こむら返り」はミネラル不足によっても起こりやすくなると言われています。ミネラルやカルシウム、ビタミンなどをバランス良く摂取できるよう食事内容に気をつけることも予防法のひとつです。
最後に
ときどき「こむら返り」になることがある、というのはおかしいことではありません。
しかし、“毎週必ず脚がつって夜中に起きる”などの症状がある場合は、原因となる他の病気の可能性も考えられるため医師の診察を受けた方が安全です。
目が覚めるほどの痛みを伴う「こむら返り」はなんとしても起こらないようにしたいところです。
ご紹介した方法を中心に予防に努め、痛みで目覚めることのない快適な睡眠を手に入れましょう。