【睡眠と記憶】学習効果を最大限に高める眠り方とは?
「テスト前日に徹夜で勉強した」こんな経験は多くの人にあると思います。
では、“眠らない詰め込み学習”と“寝る前まで勉強してふだん通りの睡眠”どちらが学習記憶にとっていいのでしょうか?
今回は「眠りと記憶」の関係性、勉強した内容を効果的に覚えておくための睡眠法についてご紹介します。
『勉強してすぐに寝るほうが内容をよく覚えている』
睡眠には“記憶を定着させる働き”があります。
様々な実験でその効果は実証されていて、勉強した内容を効率的に覚えたいなら“眠る前に勉強して、ふだん通り睡眠をとる”ことが正解。
- 朝に勉強して夜思い出す場合
- 夜寝る前に勉強して朝思い出す場合
2つの場合では圧倒的に「睡眠前に学習する」方がよく覚えているわけです。
“睡眠時間を削って勉強した方ができるに決まってる”
これは古い根性論的考え方と言わざるを得ません。
受験生が長い時間学習することはある程度必要ですが、それはあくまで“睡眠以外の起きている時間”の中で配分を考えなければなりません。
そうする方が「睡眠と記憶」のメカニズム上、徹夜・寝不足組よりも学習記憶には明らかに良い影響が出ます。
(「どうしても時間が足りず徹夜する」という状況を作らないようスケジューリングをすることも大切ですね。)
また、「楽器の演奏」に関しても“睡眠前に練習する”方が効果的であるとわかっています。
なにか新しいことを継続的に学ぶときは、“寝る前に勉強する”ことで睡眠中の記憶の定着作用を利用できるのでおすすめです。
学習記憶を高める眠りを取るための3つのポイント
「寝る前に勉強して、しっかり睡眠をとる」
とご紹介しましたでの、ここではさらに具体的な睡眠方法をご紹介します。
1,学習後に別の情報をインプットしない
夜勉強した後に、ネットを見たり本を読んだりすることは記憶の定着に良い影響を与えません。
一番必要な学習記憶を上書きして薄めないためにも、メインの学習が終わったらなるべく早く寝ることが必要です。
2,遅い時間に寝ない
学習後すぐに眠るようにしても、深夜2時から睡眠をとった場合では効果が上がらなかったという報告があります。
いわゆる“てっぺん=24時”までに眠り始めるライフスタイルを徹底しましょう。
3,起床後に復習をする
朝起きてから昨晩の復習をすることで、睡眠中に定着した記憶をさらに強化することができます。
これはなかなか難しいですが、睡眠が学習記憶に与える影響を最大限引き出すためにはおすすめです。
これらを実践すれば「睡眠前の学習記憶」を定着させやすくなります。
これらのパターンを“生活習慣化”してしまえば意外と簡単にできるのでおすすめの方法です。
「睡眠と記憶」まとめ
“寝るだけで学習記憶が強くなる”なんて都合の良い話のようですが、数々の実験で証明されている事実です。
同じ睡眠時間・勉強量で記憶に差がつくこともあるので、勉強をしている人にはぜひ取り入れて欲しい方法。
重要な点を振り返ります。
- 睡眠には“記憶を定着させる働き”がある
- 学習後に別の情報をインプットしない
- 遅い時間に寝ない
- 起床後に復習する
このあたりがポイントでした。
今のところ、“寝るだけで頭が良くなる方法”や“睡眠中にこの音を聞くだけで覚えられる”といった方法は実験段階のものがほとんど。
夢のような睡眠勉強法が確率されるまではまだ時間がかかりそうですが、睡眠を使って効率的に勉強内容を覚えられるだけでも違います。
受験や資格試験、楽器の練習などを頑張っている方はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?